次亜塩素酸水の理解を深めていただくために
次亜塩素酸水の理解を深めていただくために
モルト・フェリーチェ「ドッグデオドラント」は”次亜塩素酸水”です。
日本国内でも新型コロナウィルスの感染が拡大し、マスクや
アルコール消毒液が不足し始めたころ、アルコール消毒液の代用品
としてマスコミが取り上げたのが”次亜塩素酸水”でした。
3、4月は多くのお客様から「ドッグデオドラント」の引き合いがありました。
そして今、同じマスコミによって次亜塩素酸水は”悪モノ”のように
扱われており、お客様からの引き合いが激減しました。
(激減したことは問題だと思っていません。もともと、新型コロナウィルスの
消毒液として販売している訳ではありませんので。)
しかし、実際には私たちの役に立つ機能をいくつも備えた優れた水
ですので、正しく理解していただき、適切にお使いいただくことで、
皆様のペットとご家族の衛生管理と健康維持にお役立ていただきたく、
この項をまとめさせていただきます。
ドッグデオドラントについて
ドッグデオドラントは、
精製された食塩と水道水を原料に、
特許取得の2隔膜3室型の電解水生成装置で作られる、
㏗3.0、濃度30ppmの次亜塩素酸(HCLO)水溶液で、
優れた除菌・消臭機能を持った機能水です。
次亜塩素酸水について
次亜塩素酸水については、モルト・フェリーチェのホームページ
「DOG DEODRANT」の項目で詳しくご案内しておりますので、
そちらをご覧ください。
ほかにも、一般FTF(財団法人機能水研究振興財団)や、
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)などで詳細に説明されているので、
どうぞご参照ください。
一般財団法人機能水研究振興財団ホームページ
http://www.fwf.or.jp/
NITEホームページ
https://www.nite.go.jp/
問題点
次に、現在問題となっている点を整理してみましょう。
5/末にNITEが発表した
『「次亜塩素酸水」等の販売実態について(ファクトシート)」
『「次亜塩素酸水」の空中噴霧について(ファクトシート)」
https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf
がきっかけとなり、「次亜塩素酸水=悪モノ」のイメージが醸成されてしまいました。
その原因と思われるのが、本来は漂白剤として用いられる次亜塩素酸ナトリウムを
原材料とした、本来「次亜塩素酸水」を名乗ってはいけない商品まで、
この新型コロナウィルスの感染拡大を機に、”新型コロナウィルスに効く”、
”安全性”や”強力な除菌力”を謳って大量に販売されてしまったことにあります。
以前からご案内していることですが、
触ると手がヌルヌルし、鼻を衝く刺激臭の”漂白剤”を、薄めたとしても、
ご本人やご家族、ましては可愛いペットに直接お使いになりますか?
私もかつて犬を3頭飼っていましたので、
飼い主さんのお気持ちはよく理解しているつもりですが、
間違ってもこんな商品は使いたくない!、と思われるでしょう。
私だったら、絶対に使いません!
しかし、このような商品に規格基準はなく、濃度規制もないことが拍車をかけています。
FTFが「機能水ニュースレター」の中で、このことを指摘しています。(P.3)
http://www.fwf.or.jp/data_files/view/1736/mode:inline
FTFでは、「次亜塩素酸水」と「酸化次亜水」として区別するよう提唱しています。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムについて
ここで問題となっているのが、”次亜塩素酸水”と”次亜塩素酸ナトリウム”という、
非常に似通ったネーミングの二つの物質です。
”次亜塩素酸水”は前項でも触れていますので、ここでは”次亜塩素酸ナトリウム”
という物質について簡単に触れておきましょう。
この物質は、ほぼどのご家庭でも、皆さんの身近にあると思います。
キッチンの漂白剤です。
キッチンの収納にある漂白剤のラベルを見てみてください。
成分;次亜塩素酸ナトリウム
酸性のモノと混ぜるな危険!
と書いてあると思います。
次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性の化学物質で、
素手で触れると皮膚が炎症を起こし、直接吸い込むと呼吸器疾患になってしまう
”危険”な物質です。
厚生労働省ホームページ「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性」
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/08/dl/s0819-8k.pdf
今回の新型コロナウィルスの感染拡大のなかで、
この危険な物質の希釈液が「次亜塩素酸水」とネーミングされ、
新型コロナウィルスに有効とし、大量に販売され、その結果多くの方が
手指の消毒に使って、手荒れなどの症状が出てしまい、問題となったのです。
そこで、NITEが注意喚起し、警鐘を鳴らしたと考えられます。
NITEの指針に沿って、「ドッグデオドラント」と「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」
と思われる商品を比較してみます。
ドッグデオドラント | ある商品 | |
原材料 | 精製食塩 | 次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸 |
製法 | 専用電気分解装置 | 明記せず |
液性 | 弱酸性(㏗3.0) | 微弱酸性(㏗6.5) |
濃度 | 30ppm | 200ppm |
成分 | 次亜塩素酸水 | 次亜塩素酸水 |
使い方 | そのままスプレー | そのままスプレー |
空間噴霧 | 推奨せず | 2~4倍希釈 |
保管方法 | 暗所保管 | 暗所保管 |
使用期限 | 1か月めど | 2年 |
容器 | 遮光(黒) | 透明または白 |
手荒れ | 少ない | 多い |
環境負荷 | 少ない | 多い |
トリハロメタン | 生成しない | 生成する |
(一部、厚生労働省HPにある「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料」より引用)
見分け方
現段階では、規格基準がなく、規制もないので、買う側、使う側の
自己判断しかありません。
そこで、買っても良いもの、購入の際のチャックポイントをまとめます。
・原料/製法;食塩/電気分解
・液性/濃度/成分;弱酸性/30ppm/次亜塩素酸水
・使い方;そのままスプレー
・使用期限;1か月をめどに(スプレー容器の場合)
・容器;遮光されている 黒
買ってはいけない、使ってはいけないタイプ
・遮光していない透明や白の容器に入った商品
・原料が次亜塩素酸ナトリウム
・濃度が100ppm以上、希釈して使うタイプ
・保存期限が長いもの
まずは、一見しただけで怪しいのが’’容器’’です。
次亜塩素酸水は、紫外線で分解されやすいので”遮光”が大切です。
透明や白の遮光していない容器で販売されている商品は
最初から疑ったほうがよいでしょう。
つぎに、原料に次亜塩素酸ナトリウムが含まれているもの。
濃度が200ppmだったり、希釈して使うタイプです。
次亜塩素酸水は、20-80ppmで十分に殺菌・除菌できますので、基本的に原液そのままで使うものです。
希釈して使うものは名称だけの「なんちゃって次亜塩素酸水」です。
そして、保存期限が年単位の商品は、原料に化学物質を使っているので、買わないこと、使わないことです。
危険な商品は、原料;次亜塩素酸イオンなどとして、巧妙に隠したり
していますので、見極める目が必要です。
頑張って見極めてください。
新型コロナウィルスに対して
新型コロナウィルスの不活性化に、次亜塩素酸水が”有効”である
という説があります。
FTFも4月末には、”有効であると推察される”と発表。
帯広畜産大学も研究成果として”有効”と発表しています。
第1報 https://www.obihiro.ac.jp/news/30218
第2報 https://www.obihiro.ac.jp/news/30347
北海道大学による研究成果発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056737.html
そして、NITEでは現時点で有効性を確認できていないとして、継続検査。
WHOは、空間噴霧は危険としていて、それに倣って、文科省が学校での
空間噴霧を禁止するとしました。
現時点では、諸説あり、㏗値や濃度による効果の違いなども正確に解明
出来ていないと言わざるを得ません。
ここでも、使う側の自己責任が必要ということになります。
次亜塩素酸水の噴霧について
ここまで読んでいただくとご理解いただけるかと思いますが、
新型コロナウィルスへの効果については、まだまだ研究が必要
な状況ですが、NITEの検証結果発表でも明確なように、
従来のインフルエンザ・ウィルスまでは”瞬殺”できます。
私たちの生活圏にいる、ほとんどの常在菌といわれる細菌や
ウィルスには次亜塩素酸水は”有効”なのです。
そして、細菌に有効ということは、細菌が増殖する際に発生
する”ニオイ”にも有効ということです。
ニオイを消す、いわゆる消臭の際に期待されるのが、
超音波加湿器などによる空中噴霧による消臭です。
今、WHOの警鐘で課題となっていますが、
これも、「なんちゃって次亜塩素酸水」が問題の原因だと思います。
本来の次亜塩素酸水であれば、飲んでも大丈夫な訳ですから、
空中に噴霧したものを吸い込んでもほぼ影響はありません。
ましてや、本物は空気中で細菌に触れたり、鼻や口から人体に
入っても、有機物と触れたとたんに”水”に戻りますので、
体内に危険を及ぼす心配もないと考えられます。
私は、老犬介護中、排せつ物のニオイを消すために、
専用の加湿機能付きの空気清浄機を使用していました。
現在は、80歳半ばの母の居間で、毎日「ドッグデオドラント」を
いれた加湿器で噴霧しています。
母は、肺がんで2/5を切除していますので、新型コロナウィルスに
感染したら、死を覚悟しなければいけません。
ですので、感染が拡大し始めた2月中旬から続けていますので、
すでに4か月近く経過していますが、今のところ感染も免れ、
健康にも全く問題ありません。
本来の次亜塩素酸水を使用すれば、問題ないと考えます。
ここで、あくまでも私個人の意見ではありますが、
愛犬、愛猫への感染が心配な飼い主さんへのアドバイスとして、
「ドッグ・ケア・ウォーター」と「ドッグデオドラント」のW使いをお奨め
したいと思います。
お奨めする方法は、
まず、「ドッグ・ケア・ウォーター」でウィルスやその周辺に存在する様々な
タンパク質を、取り除き、
そのあとに、「ドッグデオドラント」で除菌する方法です。
「ドッグ・ケア・ウォーター」はアルカリ性水で、タンパク質や脂質の
分離、分解に優れた機能を発揮し、「ドッグデオドラント」(=次亜塩素酸水)
の除菌機能を高めます。
この時のポイントは、たっぷり使うです。
帯広畜産大学の研究結果にあるように、ウィルス量を超えるたっぷりの
次亜塩素酸水がウィルス不活性化に”有効”だったとあります。
新型コロナウィルスの研究が進み、ワクチン開発、特効薬の特定がされるまで、
まだまだ時間が掛かりそうです。
その間に、第2波、第3波の襲来があった場合に備え、今まで使っている
信頼できるもので、今できる感染予防をする必要があります。
よかったら実践してみてください。
私の信条
私は、これまで「モルト・フェリーチェ」の発売にあたり、
「ドッグデオドラント」、「ドッグ・ケア・ウォーター」のどちらも
まず、自分の皮膚につけ、口に入れ、飲んでみて、安全を確認し、
亡くなった3頭のうちの子たちの介護に使いました。
その間、FTFや厚労省のホームページに掲載されたレポートや文献などを
参考にし、ノロウィルスやインフルエンザウィルスへの有効性など、
裏ワザとしてご紹介してまいりました。
これからも、皆様に有益、不利益に関わりなく、必要な情報を提供させていただく
ことで、皆様の信頼に応えたいと思います。
最後に、
「モルト・フェリーチェ」が、本来の使用目的である、愛犬、愛猫と安心して暮らすための衛生管理の一助になれば幸いです。
裏ワザとして、他の目的で使用される際には、
ご自身の責任でお使いいただくようお願いいたします。
今回のコラムにない、新型コロナウィルスへの有効性など、
新たな情報やご意見などは、ぜひこちらよりご投稿ください。
2020/6/11(6/12 加筆・修正)
モルト・フェリーチェ
オフィスi4 森井 雄一